梅雨の手作りごはん、食中毒を防ぐ具体的な対策

犬の食事療法

こんにちは。

ここ数日の関東は「梅雨、もう明けたの?」と思うくらい暑かったけど、一転して梅雨空に逆戻り。曇っているのに最高気温30度、最低気温25度と蒸し暑くて、参ってしまいそうです。目まぐるしい天候の変化は自律神経のバランスも崩れがちになり、消化不良などが起こりやすい時期ですが、みなさんのワンちゃんは大丈夫でしょうか?

ルナ、ミルク、チョコは毎食ガツガツ完食しますが、うんちが固くなりがちなので、ここ数日は水分の量を調整して、お散歩も無理して行かずに養生しようと思います。(熱中症が怖いよ〜)

さて本題に入りますが、梅雨は、台所に立つ前に少しだけ気持ちを引き締めます。

この季節は、目に見えないところでリスクが上がる。手作りごはんを毎日作り続けてきたからこそ、それを肌で感じています。難しいことをするわけではないけれど、基本をより丁寧に、より意識的にやる季節です。

今回は、私が実際にやっている梅雨の食中毒対策をまとめました。

梅雨に食中毒が起きやすい理由は、こちらの記事で詳しく解説しています。

保存・調理のポイント

調理前の準備

調理を始める前に、まずアルカリ電解水を清潔なふきんに含ませて調理台全体を拭きます。アルコール系の除菌スプレーの方が殺菌力が高いと思われがちですが、犬はアルコールを分解する酵素を持っていません。調理台に残留したアルコールが食材に移るリスクを考えると、犬のごはんを作る環境ではアルカリ電解水の方が適切と私は考えます。サルモネラ菌・大腸菌などの一般的な食中毒菌への殺菌効果も十分あります。

手洗いも徹底しています。調理前はもちろん、生肉・生魚を触った後は必ず流水でこまめに洗い、清潔なタオルかキッチンペーパーで拭きます。

調理中の注意

「野菜が先、肉・魚は最後」の順番で切るようにしています。生肉を切ったまな板で野菜を切ると、細菌が野菜に移る「二次汚染」が起きやすいため。切る順番を決めておけば、まな板を何枚も使い分けなくても、このリスクを避けられます。

肉や魚を切ったあとに野菜を切りたくなったときは、野菜・果物専用の小さいまな板を使います。

調理後の包丁とまな板は、まず洗剤で洗い、仕上げに熱湯をかけて消毒。先に熱湯をかけるとタンパク質が固まって落ちにくくなるので、この順番がポイントです。

なお、ハイシニアの子や、おなかを壊しているパピーがいるおうちは、肉魚用・野菜果物用とまな板を使い分けると、さらに安全です。免疫力が下がっている子には、より慎重に。

調理台はキッチンペーパーでこまめに拭いて、清潔を保ちます。

調理後の器具の管理

まな板と包丁は使用後、キッチン用の塩素系漂白剤(泡タイプ)で5分ほど消毒しています。ただし包丁への塩素系漂白剤の長時間使用は錆びの原因になるため、短時間にとどめてしっかりすすぐことが大切です。包丁の消毒は熱湯消毒でも十分効果があります。

食べ終わった食器も内側はもちろん、外側までしっかり洗います。我が家の犬たちはお皿を熱心に舐めるので、よだれのぬるぬるには、クエン酸スプレー(200mlに小さじ1のクエン酸を溶かした液体)が大活躍。犬のよだれ(弱アルカリ性)+食材の脂・タンパク質が混ざったぬるぬるに、クエン酸(酸性)をかけることで中和されて汚れが落ちやすくなります。

乾いたふきんで拭いて、皿の裏まで立ててよく乾かします。

保存と食べ切りのルール

基本は毎食作りたてを食べさせます。保存する場合は冷蔵で、2日以内に食べ切ることをルールにしています。食べ残しは迷わず処分します。「もったいない」という気持ちは分かりますが、愛犬の健康には代えられません。

忙しいおうちは「冷凍ストック」という選択肢も

料理が苦手だったり、フルタイムのお仕事や子育てで毎日手作りするのはハードルが高い——そんなおうちは、無理せず冷凍保存を活用してください。

多めに作ったものを1食分ずつ小分けにして、粗熱を取ってすぐ冷凍。梅雨〜夏場は、常温で冷ましている時間そのものがリスクになるので、「冷ます時間を短く、冷凍までを早く」が合言葉です。

  • 保存の目安は2週間ほどで使い切る
  • 解凍は常温放置ではなく、冷蔵庫の中でか、湯せん・レンジで
  • 一度解凍したものの再冷凍はNG

手作りは「毎日作ること」より「続けられること」の方がずっと大事。冷凍ストックも立派な手作りごはんです。


食中毒のサインと対処法

以下のサインが出たら、食中毒の可能性があります。

  • 嘔吐・下痢(血が混じる場合は特に注意)
  • ぐったりして元気がない
  • 食欲がない・水を飲まない
  • お腹が張っている・痛そうにしている

これらのサインが見られたら、すぐに動物病院へ。 「しばらく様子を見よう」という判断が症状を悪化させることがあります。特にシニア犬・子犬・持病のある犬は重症化しやすいため、迷わず受診してください。

また、体調が悪いとき(下痢や嘔吐がある)は消化機能が低下しています。そのような状態のときに作り置きを与えることは避け、できる限り作りたてを少量ずつ与えるようにしています。


安心して手作りごはんを続けるための習慣

難しく考えなくて大丈夫です。基本を毎回丁寧にやるだけで、食中毒のリスクは大幅に下げられます。

  • 調理前に調理台と手を清潔にする
  • 肉・魚用と野菜用のまな板を分ける
  • 調理後はすぐ食べさせ、食べ残しは捨てる
  • 器具は使うたびに洗浄・消毒・乾燥させる
  • 愛犬の食後の様子を観察する習慣をつける

手作りごはんは愛情の結晶です。正しい知識と習慣で、安心して続けていきましょう。

なお、今回お伝えした内容は梅雨だけでなく、気温がさらに上がる夏場も同様です。

手作りごはんで一番大事なのは、美味しさより安全であること(もちろん、美味しさも大切ですが)。衛生管理を守り続けることが、愛犬の健康を支える土台だと思っています。温暖化が進むこれからの時代、今の対策が十分かどうか、常に学び続ける必要があると感じています。愛犬のために、安全で美味しいごはんを作り続けていきたいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
みなさんと大切なワンちゃんが健やかに過ごせますように。

 

それでは、また。

犬の食事療法インストラクター師範
犬の理学療法インストラクター師範
ASN認定アニマルホリスティックケアセラピスト
yumi

コメント

タイトルとURLをコピーしました