犬の誤飲の原因と対策3選

犬との関わり方

こんにちは。yumiです。

前回は「春は脱水にご注意を!」という記事で、
脱水のサインと対策について書かせていただきました。

インスタの食事療法のアカウント @macherie_gohan で更新のお知らせをしたおかげか、
読んでくださった方がたくさんいるようで嬉しいです。
みなさん、ありがとうございます。

犬の体温は約38~39℃と、人間よりずっと高いので、
じっとしているだけでも水分が蒸発しやすく、
興奮しやすい子も静かな子も、春は脱水しやすくなります。

ぜひチェックして、水分補給やお食事で体の内側から潤してあげていただければと思います。

犬の誤飲のご相談

今日はガラっと話題が変わりまして、
先日受けたご相談に対して、原因と対策3選を綴りたいと思います。
(ご相談者様には個別でご返信済みです)

ワンちゃんがリップクリーム(よくあるスティック型のアレです。)を容器ごと齧って、
容器の一部と中身のクリームをすべて食べてしまったそうです。
お写真を拝見しましたが、容器の上半分がなくなって、ギザギザに欠けていました。
細かくなった破片はおそらくお腹の中でしょう。

結論からお伝えすると、ママさんがかかりつけの動物病院に相談して様子を見ることになり、
私の方からはおうちでできるケアをご提案させていただきました。

誤飲は私も過去に初代のイヴのときに1回だけ経験があります
(翌日、小さな木片がうんちに混ざって出てきました)が、
愛犬には申し訳ないし、本当に落ち込みますよね。

ママさんも日頃から気を付けていらしゃるので、
あまり自分を責めないであげてほしいなと思います。

「過去と他人は変えられない。変えられるのは自分と未来だけ。」
私の敬愛する犬の行動の先生の言葉のひとつです。

今回の事故をきっかけに、再発を防ぐためにどんなことができるのか、
原因と対策について考えました。

みなさんも一緒に考えてみていただけたら嬉しいです。

1.原因

1-1.犬の習性
犬は人間と違って、嗅覚が数千~1億倍発達しているため、
匂いから膨大な情報を得ることができます。

そのため、気になるものを見つけたら、まず匂いを嗅ぎに近づくことが多いです。

匂いを嗅いで、「不快(危険)でない」と判断したら、
次は口に含んでチェックします。

好奇心旺盛な子や、警戒心が薄い子は、噛んでいるうちに
飲み込んでしまうこともあるでしょう。

1-2.胃腸の不調

体に合わない食事(酸化したドッグフード、安価で品質の良くないもの、
トッピングや完全手作りでも体に合っていないもの等)を続けていると、
まず最初に食べ物を受け入れる器官である胃が、その次に続いている腸が
不調を訴えることがよくあります。胃もたれや消化不良を起こしているかもしれません。

お散歩で毎回、草や葉っぱばかり食べる、
砂や小石を飲み込む、
ロープのおもちゃを齧るだけでなく全部食べてしまう等

本来は大量に食べるべきではないものを、
胃腸の不快感を治そうとして口に入れている可能性があります。

2.対策3選

他にも色々あるのですが、まずは大事なものを3選に厳選しました。

2-1.環境整備
まずは何より、家の中の見直しが必要です。
犬に齧られたり食べられたりしては困るものは、犬の口や足が届くところには置かない。

リップクリームなどはコンパクトなので、ポケットに入れて持ち運ぶ人も多いかと思いますが、
落としたことに気付かないと誤飲に繋がることもありますので、
定位置を決めて保管した方が良いです。

これが一番効果的で、安全な方法ですね。

2-2.人の日用品はおもちゃとして与えない

古くなったタオルや穴の開いた靴下など、人間は犬のおもちゃと認識できても、
犬には新品とお古の違いなんて分かりません。
とくに子どものハンカチや靴下は小さく、犬にとっては誤飲しやすいサイズでもあります。

犬にとって、犬が持っているものは自分のものという認識なので、
「危ないから返してね。」と言ったところで、犬は「自分のものを盗られた」と思うだけ。

何度も取り上げられるうちに、盗られまいと唸ったり、
それでも通じない場合は咬んだり、
人間にとって都合の悪い行動にエスカレートする場合がよくあります。

2-3.犬が噛んで良いものを毎日、日替わりで与える

犬にとって、嚙むことは本能からくる自然な行動。
噛むことでストレス発散にもなるので、
ぜひ、噛んで良いものを日替わりで与えてあげましょう。

丈夫で、犬が噛むことを前提に作られたおもちゃや知育トイが良いです。
破片も飲み込んでしまう子は、ゴム製でもポロポロ欠けたりしない、頑丈なタイプが良いでしょう。

私も色々持っているのですが、今回はひとまずオススメ3選を。

コング(フードや食べ物を詰めて、犬が取り出して遊べるおもちゃ)
タップル(同上。口が広いので、短頭種のワンちゃんに特にオススメです。)
ウッドボーン(キハダという消化を助ける成分を含んだ木材を使用したおもちゃ)

番外編:ニーナオットソンの知育トイ

日替わりで色々な種類の素材のおもちゃを噛んだり遊んでいると、
好奇心が満たされて、精神的にも満たされて過ごしやすくなると思います。

起こってからでは大変な事態に陥りやすい「犬の誤飲」。
ぜひ、家の中の環境整備を日頃から行って、ワンちゃんの健康を守っていきましょうね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
みなさんと大切なワンちゃんが健やかに過ごせますように。

それでは、また。

犬の食事療法インストラクター師範
ASN認定アニマルホリスティックケアセラピスト
yumi

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