春が旬の食材のメリットとデメリット

犬の食事療法

こんにちは。yumiです。

前々回の投稿では「春の不調とケアの方法について」投稿しました。

三寒四温のこの時期は、気温や気圧の急な変化で体調を崩しやすいのですが、
みなさんとワンちゃんは大丈夫でしょうか?

この投稿では、不調を予防する、和らげることも意識して、
食事で内側からケアする方法について、旬の食材にスポットライトを当ててご紹介します。

1.春が旬の食材

春は解毒の季節。体は冬の間に溜め込んだ脂肪や老廃物、有害物質を追い出そうとします。
そのときに特に負担がかかるのが、西洋医学でも東洋医学でも「解毒」を担っている肝臓です。

「春は苦味の食材を盛れ」といわれるのは、苦味の食材が解毒作用に優れ、
肝臓をサポートしてくれるから。
ただ、苦味は体を冷やすので、体を温める辛味を合わせて摂ると良いとされています。

たんぱく源
かつお、真鯛、マコガレイ、いさき、さより、きびなご、シラス、
しじみ、あさり、はまぐり、

野菜
キャベツ、人参、じゃがいも、うど、せり、
グリーンピース、さやエンドウ、さやインゲン、そら豆、
ブロッコリー、ロマネスコ、セロリ、アスパラガス、
よもぎ、明日葉、菜の花、三つ葉、シソ、クレソン、
ズッキーニ、ゴーヤ、たけのこ、ふき、ふきのとう、かぶ、賀茂なす
ミニトマト、パプリカ、ニンニク、パセリ、など

果物
いちご、メロン、夏みかん、グレープフルーツ、はっさく、デコポン、美生柑、文旦
びわ、キウイフルーツ、さくらんぼ、ブルーベリーなど

海藻類
ひじき、あおさのりなど

2-1.旬の食材を食べるメリット

(1)味が濃くておいしい
現代は栽培技術や養殖技術が発達しているおかげで、
季節に関係なく収穫できる野菜や魚が増えています。

ですが、野菜には、それぞれ最適な土壌や気候などの環境があります。
これらが整った状態で収穫されたものは、ビタミンやミネラルの含有量が
ぐんと増えることもわかっており、季節はずれの食材に比べて味が濃く、風味も良いのです。

余計な味付けをしなくても、そのままでおいしく食べられます。
ということは、ワンちゃんのおやつにもぴったりですね。

魚では自然のサイクルに従った最適な漁獲時期が旬と表現され、
脂がのって味わいに深みが出ることがわかっています。

(2)栄養価が高い
 同じ野菜でも、季節によって栄養の含有量が変動することがわかっています。
例えばトマトでは、β-カロテンの差が顕著です。
旬のものは、旬でない時期のものに比べ含有量に約2倍の差があるというデータもあります。
旬の野菜を食べることで、栄養を効率よく摂ることができるのですね。

(3)新鮮でリーズナブル
私はよく地産地消をオススメしていますが、その理由の1つがこれです。
野菜は旬が近づくにつれて収穫量が大幅に増え、
近隣で採れたものが店頭に並ぶことが多くなるため、輸送コストが抑えられます。
そのため、ほかの季節に比べて価格が安く安定していて、新鮮なものが手に入りやすいのです。

(4)その季節に体が必要とする効能を持つ
 春は解毒を担う肝臓に負担がかかるため、春野菜にはデトックス効果のあるものが多く、
夏は血液循環を担う心臓に負担がかかるため、夏野菜は夏バテ防止に効くというように、
旬の野菜には季節ごとの体調の変化に応じ、体のバランスを整える作用があります。

(5)環境に優しい
エコを考える上でも旬は大事です。
同じ野菜や果物、冷凍した魚介類を一年中 味わえる現代は、とても便利な時代です。
でも、そのためにハウス栽培、冷凍などにより莫大な量のエネルギーが使われ、
生産や輸送などのために石油の消費とCO2の排出につながっていることも、忘れてはいけません。
旬を味わうことは、環境にやさしい生活に近づくことでもあります。

2-2.旬の食材を食べるデメリット

強いて挙げるならば、安いからといって、大量に買って毎日のように食べるのは、
栄養バランスも偏るし、どんな食材でも体に負担がかかります。
また、旬の魚は脂が乗っているものが多いので、食べ過ぎは肥満のリスクを高めてしまうことも。

旬以外の季節に感じるデメリットとしては、好きなときや必要なときに、
食べられないのは悲しくて少し困ることかもしれません。
そんなときは旬にこだわらず、ハウス栽培や冷凍品などを利用するのも良いと思います。

3.一番大切なのは、「今」のうちの子の心身に合ったものを「適量」与えること

デメリットの項目でお伝えしたように、どんなに旬で新鮮な食材も、
おうちのワンちゃんの「今」の体に合っていないと、逆に体調不良のもとになり得ます。

例えば、キュウリを喜んで食べるから、夏場は毎日おやつにキュウリをあげる、など。
それを続けると、運動量や筋肉量が少なく、冷え気味の子の場合は、
秋冬に冷えが悪化する恐れがあります。

実は私の失敗談で、ミルクを迎えて1年目にやらかしてしまったことです。
その年の冬はお散歩で外に出るとよく震えていて、かわいそうなことをしたと猛省しています。

お散歩時間を増やして、ストレッチやトレーニングで筋肉量を増やすこと、
適切な食材を適量あげることを意識したおかげか、
翌年の冬は震えることはほとんどなくなりました。

我が家の今年の冬のテーマは「寒ければ、動こう。」だったのですが、

今年の冬のミルクは鼻先や指先まであたたかく(ルナは体の末端まで1年中ポカポカです)、
お洋服を着ていれば1時間はルンルンで歩いています。

犬の食事療法インストラクター師範として
個々のワンちゃんに合ったお食事をご提案している身ですが、
今年は、「食事と同じくらい大切なのが、体を動かすことなんだ」と体感した冬でもありました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
みなさんと大切なワンちゃんが健やかに過ごせますように。

それでは、また。

犬の食事療法インストラクター師範
ASN認定アニマルホリスティックケアセラピスト
yumi

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